下着の上着を作る。

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場所を居間に移し、トランクスの股にハサミを入れて制作スタート。
夜中の十二時、相変わらず家族が寝静まった頃に動き出す。

が、それが仇になったかこの日はマスターズゴルフかなんかやってたので、
父がトイレがてらに起きて居間にきてしまった、僕は慌ててテーブルの下にパンツ一式を隠した。

別に見られてもそれほど問題あるわけではないが、余計な心配をかけたくなかったのだ。
そして篭城作戦の結果、なんとかバレずにやり過ごせた。

ちなみに父は小便の後、水を流さない。(しかも異様に濃い)

居間は危険と判断して、自室に戻った。

 

ここからはひたすらに縫う。ほころんだ人生の穴を縫い直すかのように。

 

時計は三時二十分を回った。ようやく形になってきて気持ち的に楽になってくる。
早く着たいと思うが、それは出来上がったときのお楽しみ。

 

ほぼ1時間後。夜も明けてきた、この光はNew World Risingか、それともEnd of the worldなのか。

余談だが夜更かしの友は教育テレビに限る。いつぞやは柳生慎吾をイヤというほど見た。

そんなこといってる間にここまで出来た、ずいぶん様になってる。
こういうの、ハワイ旅行番組でKONISHIKIとかが着てなかったっけ。

そして縫う。

 

そして制作開始六時間後、ついにそのときが来た。

 

どぅ〜ん

朝日が冴えてなんだか神々しい、やはり日の出はNew World Risingだった。

パンツが上着になる世界の夜明け。

 

着てみた。
服としては、予想してたよりずいぶん不格好になってしまった。
素材としては通気性がないのか蒸れる。着心地はあまり良くない。

後ろ姿、ちょっと魔王みたい。トランクスの。

 

後はどれだけ上着として機能するかだ、早速三脚とデジカメを持って街に繰り出した。


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